ENTOを通して見えてきた地方創生

およそ二週間に及んだSTAY+CAFE ENTOさんでの滞在ももう数日。

筆者の最後の記事となります。

振り返ってみるとあっという間でした。

寳屋本店さんで食べたちゃんぽんに始まり、三久さんでは日田焼きそば、とり千さんではとり天弁当と…うん、食べてばっかりですね。

食べた後は頭を働かせなきゃ。

この滞在中最も印象に残ったイベントについてお話ししつつ、筆者がこのSTAY+CAFE ENTOさんを通して見えてきた地方創生について語り、締めとしたいと思います。最後までお付き合い宜しくお願い致します。

駅二階に位置するだけあって大体週末には何かしらイベントを行ってらっしゃるSTAY+CAFE ENTOさん。12/4,5の土日にも地域活性化の足掛かりとなるイベントがありました。

先日の記事でもチラッと触れましたが、日田は天領(江戸幕府の直轄地)に数えられるほど豊富で良質な木材資源「日田杉」を擁しています。その「日田杉」を中心に建築家さん、クリエイターさんを繋ごうという本イベント。二日間に分けてツアーとトークイベントがありましたが、そのうちの「地域資産を価値に変える方法」というテーマでのトークイベントに参加させて頂きました。

登壇者は左の女性からENTO代表の岡野涼子さん
博報堂ケトルチーフプロデューサーの日野昌暢さん
ホーホゥ代表の木藤亮太さん
十条代表兼日田木材協同組合理事長の瀬戸亭一郎さん
タムタムデザイン代表の田村晟一朗さん
伊藤憲吾建築設計事務所代表の伊藤憲吾さん

各分野の専門家・代表の方々が壇上で和気藹々と、しかし鋭い切り口で意見を交わす様は見ているだけで知的好奇心を揺さぶられ、その一言一言が為になりました。

中でも「量より質を求めることで結果的にそれが量に繋がる」といったお話が個人的に強く印象に残っています。

「量」とは「人口流入」のことで、筆者は地方創生とはそれを求めることに終始尽きるのだと思っておりました。

でもそうじゃない。

その地で育まれた豊かな地域資源を原石として、その原石の特徴を再確認し、現代に合った磨き方・魅せ方で新しい「質」(価値)を生み出す。そうする中で内外問わず人と人が新しい関係で結ばれ、新しいモノコトがまたさらに生み出され…と今までとはまた違った未来がだんだんと見えてくる。

「質」を求めていくことで未来を担う若者達にも地方の良さを再認識してもらうことができますし、結果的に交流の絶えない地方が生まれるのではないか、と筆者はこのお話を聴いて考えさせられました。

そうして改めてENTOさんの貴重な価値に気付くことができました。

自分がここにいるのはそもそもENTOさんのおかげです。

交流もできつつ心穏やかに過ごせるSTAY、美味しい食事とお洒落な雰囲気で作業が捗るCAFE。
そうした空間に様々な方々が来訪され、このイベントのような相乗効果が連鎖していく。
筆者も知らない内に記事に乗算記号(×)を使っていましたが、そういったここから何か掛け合わせていけるような雰囲気が自ずと感じられる場なんですよね。
その場を提供されているENTOさんは日田地方創生の震源地点となりうるのではないかと。

ここで感じたもの。

何かが生まれる前の鼓動と停滞から打開しようとする人々の強い意志。

イベント参加者皆さんでの集合写真。
笑顔が眩しい…

筆者はここで滞在する内にそのエネルギーを分けて頂いたように思います。

そして地方創生にとって何よりも重要なのは結局はこの原動力なのではないかと。

「何もないから」と諦めるのは簡単ですし、もはや早計です。灯台下暗しで近すぎる故に見えていない、忘れられている魅力が地方にはたくさんある。外から来航する観光客の方々の方が照らし方が上手でよく見えていることだってある。地方に眠るお宝に焦点を当てて掘り起こすためには、そこに住まう人たちだけじゃなく集う人たちの情熱を集約して実際の活動に繋げること。

筆者はこの頂いたエネルギーを大事に胸に抱きつつ、地元に帰った時にそれを仲間に分けていくこと、また資源を輝かせて見せられるよう質を高めることに少しでも貢献したい、そう思えました。

改めまして…
この約二週間の滞在はとても有意義でした。
ENTO代表の岡野さん始めスタッフの皆さん、ありがとうございました!

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